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友人の自殺予告

今朝5時半に携帯が鳴った。Cメールでメッセージが入っていた。

  死にたい。小学生のころから死にたかった。
  先月も自殺未遂して職場を首になったの。

  中学生からリストカットしていたんだよ。

私は尋ねた。

  なぜ死にたい?子供のころ何があった?

そうしたら電話がかかってきた。ろれつのまわらない口調で彼女は話し始めた。

大好きだった父親が5歳の時死んでから不幸が始まったのだと。
母方の叔父にセクハラ以上の行為を受けていたが、母親は見て見ぬふり。
そんな母親が大嫌いだったこと。
小学生のころからずっと死にたい思いを抱えていきていたこと。
それでもがんばって、ほのぼのとした雰囲気を作ろうとしてきたこと。
でも、もう何度も自殺を試みているが、失敗に終わっていること。

「もうがんばれないよ。この3日の間に決着をつけようと思ってるの」

嗚咽交じりの声で彼女はつづけた。

「人に助けてもらって生きるか、それとも薬とアルコールで死ぬか。死ぬなら冬がいい。死体が綺麗でしょう?焼身自殺とか飛び降りは人の迷惑になるし、引き取った遺族が引くじゃない?そうはなりたくないの」

要約すればこのような内容だった。彼女が以前から自殺未遂を繰り返しているのは知っていた。だが、その理由に踏み込んだことはなかった。

これは、典型的な機能不全家庭に育ったサバイバー。わかりやすくいうとアダルトチルドレン。すでに母親は死んでいるのに、死んだときに解放感と安堵感に包まれながら、しかし、心に深い傷を抱え続けてきたもの。傷が膿んで血がしたたり落ちているのに、それに気づかないまま苦しんでいる。

アダルトチルドレンは大人になってから鬱や人格障害などを発症しやすい。自傷行為や自殺に至るものもいる。治療にはカウンセリングが不可欠。でも彼女にその自覚はなく、治療を受ける費用もなかった。全財産8万円だというのだ。そこで電話が切れたわけである。

明確な自殺予告。止めて欲しい証拠。助けてもらいたい証し。

問題は私は本州、彼女は北海道という点だった。距離がありすぎる。これは一人で抱え込むわけにはいかない。私は3か所に電話をした。まず、看護学校の恩師のところ。私は彼女の携帯番号しか知らず、住所を知っていそうだったからだ。だが、留守電。メッセージを残す。

次に、元同級生のところ。彼女はちょうど体調不良で休んでいた。話を聞くと、あっちこっちに彼女の事を聞きまわってくれた。

3か所目が警察。必要であれば措置入院も視野に入れて動けると思ったからだ。

結果はというと、元恩師からはいまだに連絡はなし。元同級生は時間はかかったが、彼女の住所を調べだしてくれた。私はその情報を警察に伝える。

一番最初に到着したのは警察。ところが、保護するどころか無事を確認しただけで帰ってきてしまった。本当に警察の機動力は、抑止力はあてにならない。

次に友人ども。あっちこっち連絡したあげく、彼女の話し相手になってやる者。知らないと突っぱねる者。わざわざ仕事が終わってから彼女を訪ねてくれる者。そして遠方に住むのに実家に引き取って面倒を見ようというものまで出てきた。持つべきものは友達である。

一部冷たいのもいたが、そいつとの友好関係は終わりにさせてもらう。

22日に迎えが来る。それまで、彼女には頑張ってもらわねばならない。さっき、一区切りしてから彼女と話した。まだぐずぐずで死にたがっている。

「どうにもならないこともあるんだよ。世の中には」

それが彼女と今日交わした最後の言葉。自殺を強行するつもりか?それとも、友人の助け手にすがるか。あとは彼女次第だ。それまで友人どもががんばってくれるだろうと、信じる。

それにしても、心から心配してくれる者から儀礼的(警察)ともいえる対応を見せる者。知らないと突っぱねた者、本当に留守なのかのか連絡ひとつよこさない者まで対応が分かれた事件だった。


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